ギリギリで、そうかそうでないものが世の中に沢山ある。
紙一重.....Short #02
「おれ、お前のそゆとこ嫌い。」
「ああそう。」
それでもやっぱり毎回同じことを繰り返す。
だけど一緒にいるのは必然で。
「そうゆうのやめてよね。」
「うるさいなぁ。」
それでもやっぱり・・・。
あたしは考えた。
こんなに意見が合わないのなら、いっそ別れてしまおうかと。
さりげなく「気が合わないよねあたし達。」なぁんてゆってみる。
「そうか?割りとあってると思うんだけど。」
ここでまた、グッと喉まででかかった言葉を飲み込むんだ。
あたしは考えた。
こんなに彼のすることが気に入らないのだからいっそのこと別れてしまおうかと。
さりげなく「まじでそんなんウザいんだけど。」なんて。さりげなくでもなんでもないっか。
「悪かった。もうしない。」
ここでまた、一文字分だけ言葉を発して息と同時に飲み込む。
彼は優しい。
優しくて、鈍感だ。
彼は格好良い。
格好良いけど、趣味は変。
彼は痩せててモデルみたい。
だけど、無駄に大食い。
だけど。
好き。なんだなぁ。
好きと嫌いは
紙一重なんだと、思うこのごろ。
あたし的な恋愛論その1(つづくのか?)
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